ファクタリングの歴史から見える利用すべき3つの確信

ファクタリングというのは16世紀にイギリスで生まれたと言われ、イギリスの商人が新しいアメリカ大陸の植民地と交易するにあたって利用したと言われています。ファクタリングの歴史から見えてくるファクタリングの本質を3つの視点で見てみます。

ファクタリングの歴史

18世紀から19世紀においては主に繊維産業などで発展し、ファクターは繊維会社のエージェントとして活躍しました。ファクターは製品を販売する前に製造業者に代金を支払うために、買い手の信用調査をし、商社のような役割を担っていました。

19世紀になるとイギリスからアメリカに大量の毛織物が輸入されるようになり、その売掛債権を用いて代金の前渡金融を行うようになりました。

20世紀になると欧州からアメリカへの繊維製品の輸出は低調になり、ファクターの販売代理店機能は利用されなくなり、ファクターは資金提供と信用調査に特化して進化していきました。

その後、繊維業界にとどまらずヨーロッパで一気に広まり、アジア諸国にも広がっていきました
現在でもファクタリングは電子商取引や国際取引に強いことから、効率的で極めて現代的な金融サービスとして世界中で使われています。

 

確信1 ファクタリングとは時間を買うもの

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ファクタリングの機能として「前渡金融」があります。ビジネスにおいて販売と代金回収は早ければ早いほど、利益の再投資が可能となります。利益の再投資のスピードが速いことは経営効率を高めます。ファクタリングとはその時間を買うものです。

 

確信2 ファクタリングとはリスクを売るもの

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ファクタリングの機能として「回収リスク負担」があります。仮に経費率が95%の会社があったとして、回収率が100%から95%に下がったとしたらどうでしょう。黒字倒産してしまいます。ファクタリングは償還請求権なしといって、買ってもらった債権はファクターのリスクになります。ファクタリングとはそのリスクを売ることです。

 

確信3 経済のグローバル化は止められない

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ビジネスはどんどんグローバル化していきます。海外に販売したり、海外から仕入れをしたりしていなくても、グローバル化の波はやってきます。

仕入や販売においてキャッシュの重要性は高まりますし、信用取引も日本の常識は通用しなくなるかもしれません。

このような現代においてキャッシュフロー経営、スピード経営は避けては通れなくなってきています。このような局面において、世界的にスタンダードな手法を使わないという手はありません。

 

日本ではなぜ発展しなかったのか?

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理由は3つあります。

ひとつは国際取引においては日本特有の総合商社がファクターの機能を含有していたからです。初期のファクタリングがそうであったように、代理店機能、金融機能、信用調査機能などを含有することによって「利便性」を売っていました。そのことにより、個々の機能が別々に発展することはありませんでした。しかし、現代ではインターネットの普及により小口の国際取引が活性化しています。従来の総合商社の守備範囲では対応できなくなりつつあります。

 

2つ目は日本古来の決済手段として「手形」が使われてきたことです。しかし、手形の決済金額は大きく減少しています。手形の流通量はピークの1990年は4,797兆2,906億円だったのですが、バブル崩壊後は激減し、2001年は1,000兆円を割り込みました。その後も減少をたどり、2014年の手形交換高(332兆6,553億円)は、ピークのわずか6.9%まで減少しました。2013年に代替機能として期待された「でんさい」も2014年時点で手形交換額のわずか1.4%とふるわない状況です。

 

3つ目は日本では「売掛債権の譲渡は信用の低下につながる」というイメージが強いことです。この懸念を払しょくするために2者間ファクタリングというものがありますが、「取引先に知られたくない」という弱みを握られた取引というのはあまり健全とは言えません。

 

まとめ

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ファクタリングとはヨーロッパとアメリカを中心に発展してきたグローバルな効率的で現代的な金融サービスです。時間を買い、リスクを売り、環境の変化にも強いというメリットがありながら、国内では今一つ普及が進んでいません。正しい知識と正しい理解でキャッシュフローを意識したスピード感あふれる強い経営を目指していただければと思います。

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