診療報酬債権の買取が経営をよくする12の理由

ファクタリングに取組むべきクリニックとそうでないクリニックがあります。例えば誰でも知っている全国展開している大手の医療法人は皆、ファクタリングを行っています。

一方で放漫経営をファクタリングによる資金調達で一時しのぎをして、そのあとに廃業してしまうクリニックもあります。

儲かっている医院とつぶれそうな医院の両方がファクタリングを使っているのです。結果は儲かっている医院はより資産を増やし、つぶれそうな医院はとどめを刺されてしまいます。

儲かっている医院はなぜファクタリングを使うのか

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逆説的に言えばファクタリングを使うと儲かる医院になるということも出来ます。大手の医療法人は分院展開をするときにその費用を他の医院のファクタリングによる前渡金融を利用して無借金で展開します。そして半年後にはその医院もファクタリングによる診療報酬債権の流動化(資金化)を行うのです。

こうすることにより、常に潤沢な資金があり、無駄に短期の借入をすることもなく、節税して資産を貯めていくのです。

 

その1 診療報酬債権の流動化についての理解

診療報酬債権とは保険診療を行った際の患者さん負担分を除いたレセプト請求の受け取りの権利のことです。通常は診療が発生してから約2か月後の入金になりますので、その間の薬剤や材料の支払いや固定費などは持ち出しになります。

この期間を診療報酬債権の買取にて前払いで現金を受け取ることにより、お金の流れをスムーズにすることが診療報酬債権の流動化です。

お金を借りたら返済する必要がありますが、診療報酬債権買取は借金ではなく自分の売上を早めに手元に持って来るだけなので、返済の必要はありません。

 

その2 「保険診療より自費を増やしましょう」の本当の理由

歯科診療や美容整形などの場合、保険診療では治療に限界があることや診療単価が安くなってしまうことから、自費診療のカウンセリングなどを通じて「自費を増やしましょう」と薦めているコンサルタントの方をお見掛けしますが、自費にする本当のメリットは何でしょうか。

例えば同じ診療時間がかかり、同じ診療単価で、同じ利益率の保険診療と自費診療でしたらどちらがお得でしょうか。

 

1万円の治療代-2000円の原価=8000円の粗利益とします。

 

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自費の場合、年末に88,000円残りました。

 

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保険の場合、入金が遅いので年末には67,000円しか残りませんでした。

(3割は窓口回収7割が保険請求で換算)

 

やはり自費の方がお金を残せるのでしょうか?

自費の方が売上に対する入出金のバランスが良いので、安心して経営できますね。自費の良さは回収の早さではないでしょうか。

 

いやいや自費の方が儲かるはずです・・・

利益は同じ88,000円です。

 

税金等を加味して最終の現金の残りを見てみましょう。

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(法人税その他は便宜的に35%で計算しています)

 

やっぱり、保険の方がお金残っていますね。

そうなんです。同じ売上同じ粗利だったら、消費税の分保険の方がお金を残せます。

 

このケースだと自費の場合は4倍の患者さんを診るか、4倍の粗利に価格設定しないといけないということになりますね。実際はそれ以上が可能なのかもしれませんが。。。

 

自費がいいという本当の理由は収支が安定するということかもしれません。

 

その3 保険診療が全て窓口で現金回収だったら

もしも、保険請求の7割が同じ月に入ってきたらどうなっていたでしょう。

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何と、同月回収の方が57,200-36,200=21000円も多くの現金が残りました。

売上が上がれば原価などの変動費は上がります。このタイミングと入金があっていないと非常に不安定なのがお分かりいただけたでしょうか。

 

この効果と同様の効果を発揮するのがファクタリングです。

 

その4 保険支払機関からの入金のタイミング

前述の表のように診療報酬支払機関からの入金は診療した日から2ヶ月ほど遅れて振り込まれます。これにより、月次の収支が不安定になります。

年間を通しても、課税対象額は12か月分、入金は10か月分となり2か月の運転資金を持ち続けなければなりません。

 

その5 入金が足りないまま税金を払う?

予定納税を行う場合でも、12か月の売上に対する利益に税金はかかります。実際のその年の入金は10か月分なので、納税資金を確保するのは辛くなります。

その6 黒字なのに納税資金がない

業績が伸びていけばいくほど納税資金は足りなくなります。伸びていくほど苦しくなるので、新たに借り入れを起こしてしまうのです。これがとんでもないことになります。

その7 業績ボーナスが払えない

伸びている医院であれば、業績に応じてボーナスを出すこともあるでしょう。特に間違った節税の考え方をしてしまえば、売り上げが伸びれば増える利益を節税しようとして従業員にボーナスを出したくなるでしょう。しかし、多くの医院でこれにより納税後に赤字転落してしまうのです。

その8 借入の本当の恐怖

入金が遅いだけであれば、短期借り入れを繰り返してしのげば問題ないと思われるかもしれません。これが大変な恐怖を生むのです。

下記の表をご覧ください。

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これは3000万円借りてしまった場合の返済のシミュレーションです。金利は何と0%(金利無し)で計算しています。

 

3000万円の返済をしようと思ったら、4500万円の利益が消えるということです。これは優遇税率を使った場合ですので、6年で3600万円の貯蓄を出そうと思ったら、6年で約1億1700万円の税引き前利益を計上しなければいけないということです。1年で約2000万円の利益を出しても貯まるのは600万円です。

 

不測の事態を考えたら6年で3600万円の貯蓄は多いといえますでしょうか。

節税という名の無駄遣いをしてしまったらなおさら貯まらなくなります。

その9 手元資金で仕入れの改善

診療報酬債権買取で手元に資金が来ると仕入れの際の価格交渉が有利に進められます。一括購入や予約購入、前払いによるディスカウントなど、仕入れを下げることは価格が決まっている保険診療において大変重要になります。

 

その10 オフバランス化で経営効率アップ

診療報酬債権買取で流動化した資金で買掛金を減らし、短期借り入れの返済をしてしまえば総資本が小さくなり、気医院の収益性を表すROA(総資本利益率)が高くなります。資本がより回転して効率よく現金を生み出しているということになります。

 

その11 手数料が高いか安いかは問題ではない

診療報酬債権買取の場合、手元に資金が来るメリット考えれば自費でいう消費税分くらいの手数料を払ってもメリットを享受できるということになります。

そのため、平成28年時点の消費税率の8%以下であれば、何%でもメリットがあるということに変わりはないということです。

その12 返戻率管理はレセプトの精度を高める

診療報酬債権買取において重要なのはレセプトの返戻率です。返戻率が高いと債権買取会社は掛け目を低く設定せざるを得なくなり70%とか80%未満の前渡金融額になってしまいます。この返戻率を管理していく事で掛け目の交渉も出来ますし、何より効率よく正しく高点数の計上が出来るようになります。

 

お金が貯まることを目指しているか

クリニック経営において最も大切なことは、お金を貯める経営になっているかということです。いい人材を雇用するにも、雇用し続けるにもお金がかかります。お金をかけないで、それを実現するのは不可能に近いです。その上で理念や経営者の人柄など世間一般で大事とされていることになります。

 

経営がうまくいかなくなった期間も優秀なスタッフに給料を支払い続けることができるか、幸せな家庭を維持してもらえるかを考えたら、お金が貯まる経営をしなければならないはずです。

 

まとめ

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大手の医療法人が優先的に使っている診療報酬債権買取は一般のクリニックでも使いやすい手法です。経営の無駄遣いをなくし健全な経営をしていれば、必ずお金は貯まります。それを効率的に節税しながら資産構築するためにこそ、診療報酬債権買取を利用してください。

 

決して放漫経営のツケを埋めるために利用されないことを願います。

 

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