黒字倒産を防ぐためにコントロールすべき4つのリスク

黒字倒産とはどんな状態でしょうか。

そもそも倒産とは債務返済が出来ず、借入も出来ずに会社の経営が立ち行かなくなった状態のことです。黒字倒産とは、損益計算書上では黒字なのに、倒産してしまうことです。なぜこのようなことが起きるのでしょう。

 

黒字倒産が起こる理由は、会計上の記録と現金の流れに関係しています。

商品やサービスの決済では、「掛売り」といって、通常1ヶ月から3ヶ月後の決済となるケースが多くなるため、その期間の利益は損益計算書上には記録されていても、実際には、現金が入ってこない状態になります。

 

この現金が入ってこない期間に口座の入金と出金のバランスが崩れ、経費支払などで資金繰りが困難になることがあります。

 

仮に損益計算書上では黒字であっても、自己資金がなくて、借入も出来なければ、仕入れができません。増してや従業員に給料が支払えなければ即倒産し、事業継続も出来ません。

 

こうした会社は倒産しているにも関わらず、損益計算書上では黒字になっているのです。

 

リスク1 損益計算書における収支

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黒字倒産を防ぐために重要なポイントは、実際のお金の出入り、つまりいついくらお金が入ってきた、いついくらお金が出ていったという収支に注意を払うことです。
なぜなら、損益計算書上の利益や損失と、実際のお金の出入りは必ずしも一致していません。損益計算書上では利益が出ていたとしても、実際のお金の流れである収支を正しく管理しなければ「勘定合って銭足らず」になってしまうのです。

 

リスク2 貸借対照表における自己資本比率

企業の安全性を見る指標に自己資本比率(純資産比率)というのがあります。これは資本(事業をするために集めたお金)の中で、自己資金や株主からの出資など自分で用意したもの(自己資本)の割合のことです。ちなみに借り入れなどの負債のことを他人資本といいます。

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一般的に企業は、自分で集めたお金(自己資本)で足りない分を金融機関からの借り入れで調達しています。この借入が多いほうが倒産のリスクは高まります。

借入が多いと返済できなくなった時に倒産に追い込まれるからです。そもそも借入が多いと純利益を残しにくく、お金(内部留保)が貯まりません。

自己資本比率を高めることで倒産のリスクは低くなります。

 

リスク3 売掛先別の入金のタイミング

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黒字倒産を回避するには入金のタイミングを早くすることです。

よく「いつもニコニコ現金商売」と言われるように、仕入れから回収までの期間は早ければ早いほどいいのです。

金融機関や税理士さんからのアドバイスで「入金サイトを短くしてください」と言われることがあるかと思いますが、まさにその通りです。まさにその通りなのですが、取引先に「今日から現金払いでお願いします」などと言えるわけはありません。

 

リスク4 買掛先別支払いのタイミング

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仕入の支払いのタイミングも遅いに越したことはありません。
ただし、支払いの遅い取引先は自社にとって信用しにくいように、仕入れ先にとっては、支払いの遅い取引先というのは信用されないものです。計算上は遅いほうが良いのですが、実際は早く支払ってより多くのディスカウントを受けた方がよいケースもあります。

 

銀行に返済しなくても会社はつぶれない?

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本業で稼ぐ力さえあれば、生き残ることは出来ます。借り入れの返済条件を交渉するのです。ただし、当然リスクもあります。今後の新たな借入はよっぽどのことがない限り、認めてもらえません。

 

何を支払わないと会社はつぶれてしまうのか?

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最も大事なのは従業員の給与です。銀行は返済が滞ってもすぐには倒産に追い込むことはしませんが、従業員は別です。給与の未払いが発生したら、会社はすぐに確実に倒産してしまいます。

 

黒字倒産を起こさないために注意すべきこと

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入金や出金をコントロールすると言っても、実際には何が効果的なのでしょうか。取引先や仕入れ先に居応力をお願いするというのも非現実的です。効果が高く、継続性があるのはファクタリングによる資金調達です。

ファクタリングは借入ではないので、元本返済の必要がなく、税金を払う資金がショートして赤字になるというリスクを軽減できます。

業績連動ボーナスを導入している場合も、黒字ならば払わないわけにはいきません。このような場合にもファクタリングは有効です。

 

まとめ

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黒字倒産というのは本業での稼ぐ力があるのに、財務コントロールがうまくいかなくて倒産してしまうことです。これを防ぐには財務の知識をつけることもさることながら、正しい経営の方向性を見極めることです。

分かりやすく言えば「お金を残す経営」です。無駄な節税をやめ、コストを適正化し、内部留保を貯めるための方法をしっかりと選んでいけば、黒字倒産という憂き目にはあわないかもしれません。

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